力まず、恐れず、スピーディーに ベーシック社長ブログ

一番町にある株式会社ベーシックの社長ブログです。

頭にあることを言語化することがどれだけ大事か。

f:id:basicbloggers:20160923091026j:plain

使い勝手の良い言葉は迷いを生むだけ

僕が最近特に気をつけていること、それは”曖昧にしないこと”です。

心像(しんぞう)という言葉をご存知でしょうか?過去の経験などから、心に浮かぶ姿のことなのですが、これって結構厄介です。

例えば、

  • マック

この2つを読んで、あなたの心に浮かんだ像はどんなものでしょうか?”車”には多くのメーカーや車種があります。”マック”では、おそらくパソコンかファストフードのどちらかが浮かんだのではないでしょうか。

つまり、ある程度の共通認識があるものでも、心像は違ってくるということです。

それが仕事上の指示だとなおさらで、曖昧な言葉を使っていくと、現場で必ず混乱が起きてしまいます。指示する側が、どれだけその心像の違いに理解があるのか。これはチームを機能させる意味でとても重要です。

使い勝手の良い言葉を並べてみます。

  • 常識的に考える。いいようにやる。いつも通りにやる。例の件。
  • なるべく早くやる。可能なら早くやる。
  • 参加できる人で始める。来れる人は来る。
  • あれは良い。この仕事は良かった。
  • 気持ちを察する。言わずもがな。

などなど。

これらはとても使い勝手の良い言葉たちです。そして、おおよそ想像がつけばそれで回ってしまうタチが悪く、心像を捉えるのが難しい言葉です。

阿吽の呼吸と曖昧は違う

これら曖昧な言葉を多用する背景には、僕らが日本人というのも大きく影響しているはずです。日本古来からある”阿吽の呼吸”、”以心伝心”、”みなまで言うな”など、つまりは「できる人」の一要素であり、察することは美徳であるので、どうしてもそれらを求められてしまいます。

そして、多かれ少なかれ経営者であれば、その阿吽の呼吸に理想を持っている人も多くいるはずで、ともすれば「チームとはこうあるべき」と考えてしまいがちです。

ちなみに僕はその急先鋒でした。

でもこれらの言葉って、百害あって一利無しなんですよね(少なくとも仕事の指示においては)。言語化すること、定量化することの重要性と有効性は、今となっては痛いほどわかります。

しかし、当時(それほど昔ではないですが。。)は、それらを言語化することは”メンバーの成長を阻害する行為”と勘違いしていました。考えればわかりそうなものを細かく条件指定することは”考える力を削ぐこと”になるのではと思っていたのです。加えて、「行間読めよ!」的なことも含めて。

ただ実際にはそんなことはなく、むしろ曖昧さを残すことは、どこに集中すべきかわからずに相手を迷わせてしまいます。

なので、今はなるべくこちらの期待を明確に伝えるようにしています。まず結論ありきで、シンプルにして、留意点などは補足として伝えています。

例えば、曖昧な指示が「来週の会議までになるべく早く資料を作っておいて」というようなものであれば、明確にするには、

「来週の会議にあたり、この資料を今週金曜の午後1時までに作り、直接私に説明してほしい。」

  • 最終期限は来週水曜の会議の時間だが、事前に確認をしたいのと、作りこみに必要な時間を考えてそうします
  • 詳細まで作りこむ前に、まずは一番大事な骨子をまとめてください
  • その点がお互い確認できれば、あとは自由にしてOKです

というようなものにします。

そして、ここで気をつけたいのは”箸の上げ下げまで言及しないこと”です。一つ一つの細かすぎる指示は、やる気も思考力も削いでしまうし、本人の成長の機会も逸してしまうからです。

期待を伝えたら本人に考えさせるのが良いと学び、今はそれを実践しています。なので、心像となる部分をできるだけ明確にするように心がけています。

わかっているが、なかなかできない

なぜそうだったのか?を考えてみました。
・言語化することを考えきれていない
・面倒くさがっている(多分)
・依頼する側にもまだ明確なイメージがない(なら振るな!と言わないで…)
・言わずもがな(やっぱりこれが一番迷惑!)

時にはリーダーが答えを持ち合わせているわけではなく、はっきりしないこともあります。でも、その場合はそれを伝えればいいだけの事なので、イメージがあるのか無いのかくらいは伝えておくことが必要です。もっと言えば、協力を仰いでも良いかもしれません。「ここまでやってほしい。その結果を見て次を判断したい。今は材料が足りないから。」場合によってはそれで十分だと思います。

良くないのは曖昧な状態にすることなのです。

そして、変えてみてどうだったか?

驚くくらいの効果が出ています。迷わず動けるし、結果も違う。すると成果も出るのでお互いに尊敬の念も生まれます。嬉しいことばかりです。

面倒くさがらず、できるものは言語化していきたい。それがメンバーが最短距離で走れるものになるはずです。

偉そうに書きましたが、個人的な癖でやってしまうこともあるので、戒めも込めて書いてみました。
もう、曖昧にしません!