力まず、恐れず、スピーディーに ベーシック社長ブログ

一番町にある株式会社ベーシックの社長ブログです。

無能感の先に見つけたもの

先日、忘年会の冒頭に英語でのスピーチに挑戦しました。

 

テーマは

「Life is challenge」

 

挑戦の背景には

今年の2月から始めた英語学習があります。

 

そして、学習を通じて感じたことをつらつらと。

 

正直に打ち明けると、僕は全くと言って良いほど英語が出来ない。

どれくらい出来ないかと言えば、義務教育の最初から分からない。

 

以前からの課題だったけど、さほど困らなかった。

実際に商談で海外出張しても、得意な社員が対応してくれる、そんな状況。

 

それなのに、なぜ42歳になってこの取り組みに出たのか?

単純に機会が増えてきたことで、コミュニケーションを取りたくなったというのが理由。

自分でも不思議なくらい、やりたいと思った。

なので、それほど動機は深くはない。

 

ただ、この取り組みは自分でも驚くくらい苦難だった。

そして、やればやるほど「無能感」にさいなまれた。

 

先に結論を言うと、実際にはたいした話ではないことが後から分かった。

 

まず、いつの間にか出来上がっているプライドが学習を邪魔してることに自分自身が驚いた。

分かりもしないくせに分かった雰囲気を出し、習得スピードを落としてしまう。

そして、また分からない。その繰り返しの悪循環。

それではまずいと気づくのに2ヶ月は掛かった。

 

それから、必死に取り組んでも中々記憶に残らない期間が長く続くと、

いよいよ「もしかして俺無能?」と、感じ始める。

これがとても辛い。

自信を失っていく。

 

吐露するなら、ちゃんと向き合えば誰よりも早く習得するのではと、淡い期待があった。

しかしながら、それは幻想だったとすぐに分かる。

もっと正直に言えば、この現実を受け入れるのがこれまた辛い。

分かっているのだが辛い(汗

もう一つ付け加えるなら受け入れられない(涙

 

前向きにやっている

にも関わらず、一向に前に進んだ感じがしない。

学習方法は社内でも英語力指折りの浅野が一緒に考えてくれ、納得感の高い方法だから問題はない。

だからこそ。

 

語学力が一定のレベルに達した人なら当たり前のことだと思うが、成長曲線がブレイクスルーし始める前までのこの牛歩感はたまらない。

やれどもやれども感じない手応え。

そして、一番やってしまってはならないのはこの段階で止めることであり、出口は前に進む他ない。

それが分かるから歯がゆく、辛い。

その割に虚勢を張ったりする。自分が何とも情けない。(自分には嘘をつけない)

 

この段階が約半年。

 

でも、半年を経過する位から何となく変化を感じ始めた。

以前とくらべても格段に聞こえる?気がする。。

少しだけど、どうやらその状況に適応し始めた気がする。

そうすると、聞いたりすることは苦痛ではなくなり、積極的に時間を取ろうという気になった。

 

ただ、実は今はここまでなのです。

 

とはいえ、一つの結果としてスピーチしてみませんかと浅野に提案を受け、必死に練習してお披露目。

 

結果は練習程ではなかった。

でも、なんとか終えることが出来てホッとしている。

 

ある社員はその不完全さが、むしろ胸を熱くしてくれたと言ってくれた。

レッスンしてくれた浅野はすごく喜んでくれた。

他にも多くの声をもらい、一様にして喜びの声だった。

この反応は本当に嬉しかった。

 

見栄っ張りなところがあるので、上手にできないことを人に見せるのはどうかなと思ってしまうのは僕の悪いクセだ。

でもこの取り組みは今更ながら僕に新しい経験と、理解を与えてくれた。

そんなモノは意味が無いと。

 

ここまでの英語学習とスピーチを通じて分かったことを

心と体と頭で表現するなら、

心がやりたいと感じ、頭がそれを否定し続けた。

反復の結果、体が状況に適応し始め、その後に頭がそれを理解した。

そして、行動に移すことで周囲の反応が生まれ、小さな成功体験につながった。

 

つまり、僕の心と体は無能なのではなく、頭が無能だと決めつけていただけだ。

心が全体を牽引しながら、思考を司る頭がそこについていかない、納得していない。

やるだけ無駄、辛い思いするぞと問いかける。

しかし、取り組みに対して体は常に素直なままだった。

 

まだ道半ばだ。実際には足を踏み入れた程度でしかない。

でも、10ヶ月前と今とでは状況はまるで違うし、この先続けられる自信もある。

 

そんな自分を少し好きになった気がする。

 

これは何物にも代え難い。なにせ、今後も多くの試練が待ち受けるなかで、本当に自分を奮い立たせるものは名誉でも、立場でもない。

 

自分が自分を信頼出来るかどうかだからだ。

 

自分に対する信頼。

 

それが無能感の先に見つけたものだった。


life is challenge!